売り注文のポタンの前で待機している人たち ≫2008.09.19 [Fri]

あなたは今、

“売り注文のポタンの前で待機していますか？”



この質問に対して


「ん？どういう事？」


と思う人ももちろんいると思いますが、実は
多くの人が心当たりのある事です。


「何で分かったの？」


といった感じてドキっとされた方も多いと思います。



この質問の意図するところは、集団心理のコアの部分です。



事実、今多くの投資家の方々は、円相場が再び円安に
向けて上昇していくのを心待ちにしています。



ただ市場参加者の全員ではありません。
売りで利益を上げている人たちは、利益が増えるので、
もっと下がれと思っています。

（常に自分と反対の思いをしている人がいることは認識しておいて下さい）




ですが、なんといっても、再び上昇して欲しいと思う人の
方が圧倒的に多数を占めています。なぜなら、損をしている
人がいつも多いからです。



今の円相場であなたが、買いのポジションを持っているか
どうかは分かりませんが、持っていなかったとしても、自分が
高い値位置で買いのポジションを持って、今現在１００万円の
含み損を抱えてしまっているとイメージしてください。



毎日、毎日、損失金額が増えて、１１０万、１２０万円と
金額が増えて胃がキリキリしてとても仕事も何も手につかない
状態です。


イメージできましたか？
（仮想ですので、実際に胃をいためないで下さいね。）


そんな苦しい日々を送っているときに、徐々に相場が円安方向に
回復しはじめて、１００万円あった含み損が８０万円、７０万円
と減ってきたとします。



「３０万円の損が減った！！」

「よし！そのままもっと回復しろ！」



きっとそう思うはずです。



しかし、そう思うのもつかの間、
再び相場が反転して、損失が８０万円になってしまいました。




頭の中に何がよぎりましたか？




「また１００万円の損に戻ってしまったらどうしよう・・・」


「やばいこのまま、また下落していけばさらにもっとひどくなる
んじゃないか・・・」



こんな感じの感情じゃないですか？



そしてそのイメージを払拭できずに、これ以上損を増やしたく
ないという思いから、８０万円の含み損を確定して決済します。




決済の注文は【売り注文】です。



売り注文を入れれば相場は、さらに下がります。
そして同じ感情の人が、相場には今溢れかえっています。



つまり、


“売り注文のポタンの前で待機している人”


がいっぱいいるんです。


我慢できなくなった人から決済の売り注文が入ります。


すると値が下がる・・・


そして値が下がった事で、また我慢できなくなった人が、
決済注文を入れて、また値が下がる・・・



また下がる・・・

また下がる・・・



この連鎖で強いダウントレンドが発生してしまいます。


これからの円相場が必ずそうなると断定はしませんが、
しばらく値を回復した後に、そのような展開になる可能性は
十分考えられます。なぜならそれは、市場参加者の“集団心理”
だからです。



その時あなたは、どう行動していくでしょうか？



もちろん、金融不安が完全に払拭されて、もう安泰と
なった時には、安値だ！買えー！


という“買い側の集団心理”が生まれますので、その
集団心理が売り側の集団心理を勝ればここから上昇する
ことも十分考えられます。


ただ自分が大きな含み損を持っている時には、
自分の資金をどこまで相場のリスクにさらすのか？


という事は決めておかないといけません。
投資はギャンブルでもなければ、運とか感覚で
やるものでもないからです。


一定のルールに従って、ある意味機械的に
利益を積み上げていく世界です。


今の相場にある集団心理を理解して、
自分の今後の行動について決めていきましょう。


ＦＸ実践プログラムのＤＶＤでは、集団心理が
どこで働くのか？どう集団心理を生かしていくのか？
という事が分かります。

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